仕事を終えそのまま大峯山に。
目的は金峯山寺の蔵王堂で「蔵王権現」を拝観することだ。
「蔵王堂」は国宝であり、金峯山寺の本堂、三体の「蔵王権現」が本尊である。
しかしながら蔵王堂は長く一般にご開堂されることはなかった。
その「蔵王堂」が今年、60年ぶり100日間だけご開堂されたのだ。(12月9日まで)
私は高鳴る思いを胸に「蔵王堂」へ向かった。
「蔵王権現」三尊を拝観したが迫力満点だった。
三体の内釈迦如来は7.3mもある。
私はただただ見入っていた。
私だけかもしれませんが
「蔵王権現はなぜこんな怖い姿なのだろう・・・?」と考えることがあった。
「蔵王権現」は釈迦如来、千手観音菩薩、弥勒菩薩の三尊が過去・現在・未来の三世にわた
って衆生を救済するため仮のお姿となり、悪魔降伏の憤怒の相で出現したものである。
怖い姿をしていたのも、悪魔から衆生、私たちを守るためだったのだ。
滅多にないこのような機会に蔵王権現を拝観できたことは非常に良い経験となった。
機会があればまた拝観したいと思う。
しかしながら生きている間にもう一度拝観できるのだろうか。
神のみぞ知るといったところか。